退職代行で退職時に置きっぱなしの私物や手元に残った会社の備品はどうすればいい?【貸与品・返却品の扱いと対応】
目次
- 1 退職代行で退職時に置きっぱなしの私物や手元に残った会社の備品はどうすればいい?【貸与品・返却品の扱いと対応】
- 2 退職時に会社に返却しなくてはいけないもの【貸与品・返却品・回収すべき私物一覧】
- 3 退職代行実行前日までにしておくと良い準備とは?
- 4 返却に出社は必要なし!返却物は会社に郵送・宅配便で送付しよう
- 5 退職の意思が決まった時点で会社に物品を置いてくるのも手段として有効
- 6 いらない私物は放置せず、会社に処分をお願いしよう
- 7 返却忘れには注意!返し忘れが思わぬトラブルになることも…
- 8 返却漏れはトラブルのもと!退職代行の指示に従うと安心
- 9 まとめ:貸与品返却は郵送もしくは会社に置いてくればOK!不安な場合は退職代行サービスの指示を仰いで【事前準備をしておくとよりスムーズに】
「もう今日から仕事行きたくない!」そんな切実な願いをかなえてくれるのが退職代行による即日退職。
言い出しにくい退職の申し出を業者が行ってくれ、その後の会社との連絡も仲介してくれます。
実行日はもう出社する必要もないので、会いたくない上司や同僚と顔を合わせることなく会社を去ることができるという画期的なサービスです。
退職代行サービスを利用して仕事を辞めるとき、基本的には出社せずそのまま即日退社します。
しかし、退職代行を依頼してもその後の「後始末」や「保険証や退職手続きなどはどうすれば良いのか?」という疑問があるかと思います。
それは会社の備品や貸与品、または会社に置いて使っている私物の返却や回収はどうするのか?というもの。
即会社を辞められることになったのは良いのですが、それゆえに発生するが問題ございます。
そもそも退職代行って電話で退職の意志を伝えてもらったとしても保険証返却とかその他諸々の手続きどうするの?それも代行してもらうの?#梅ズバ
— いちご (@Strawdays) August 28, 2019
世間では退職代行とか流行ってるみたいだけど、本当に役立つサービスなのかな?🤔
仮に即日退職できたとしても、職種によれば制服とか、事務職だとしてもデスク周りの私物が残る訳でしょ。それは本人が取りに行くのかな? 最後まで会社に行かずに、その辺まで面倒をみてもらえるのかな?😅
— 白美魚フライ (@3Vmuht5BxdzasWs) November 16, 2019
もう会社に行く必要もなく、上司や同僚と顔を合わせることもないのはありがたいのですが、もし手元に会社からの貸与品を含む返却しなければならないものがある場合はどのように返せばいいのでしょうか。
せっかく出社せずに仕事を辞められたのに、せっかく出社なしで辞められたのに、後日わざわざそういった物品を回収・返却するために結局会社に行かなければならなくなったら退職代行を頼んだ意味が薄れてしまいますよね。
そこで退職代行を使って会社を辞めた後に「退職時に会社へ返却しなければならないもの」や「会社の備品や私物の取り扱い」「やるべき対応・手続き」について解説いたします。
物によっては返却をしっかり行わないとトラブルに発展することもありますので、ぜひ参考にしてみてください。
退職時に会社に返却しなくてはいけないもの【貸与品・返却品・回収すべき私物一覧】
まずは、退社するにあたって返却するべき会社の貸与品や備品、そして会社に置いてあることが多い私物についてまとめてみます。
備品や私物は普段あまり意識せず使っていて、いざ会社を辞めた後に「返し忘れた!」「置いてきてしまった…」ということがよく起きます。
「こんなものがある」と認識しておくことが返却・回収忘れの防止につながりますので、下記をチェックしてみてください。
会社に返却するもの
退職する際は、このようなものを会社に返却しなければなりません。
- 健康保険被保険者証
健康保険は退職と同時に失効します。失効手続きに必要となるので必ず返却します。 - 社員証、ID、名札
- 会社の鍵、オフィス入室時のセキュリティカードキー等
- 会社からレンタルしているPC(パソコン)
- 会社からレンタルしているモバイルルーター(ポケットWIFI、モバイルwifi)
- 支給品の携帯、スマホ
- 制服や作業着やユニフォーム
- 名刺
自分のものだけでなく、社外で交換した名刺も原則として会社へ返却 - 仕事関係の書類やデータ
USBメモリやデータカードを使っている場合返し忘れに注意 - その他備品
会社購入の文房具、書籍など
会社の備品とはいえ、普段働いているときは私物のように使っている身近なものばかり。
特に家で仕事をするときにPCやモバイルルータ、携帯を持ち帰っている人は要注意です。
会社に置いて使っていた物に関してはそのまま放置で大丈夫ですが、普段持ち歩いている社員証や保険証といったもの、家で洗濯している制服や作業着などいざ見渡してみると意外と手元に会社の備品があるものです。
また保険証、そしてカードキーや社員IDカードなど電子情報が入っている物は返却を忘れて退社してしまうと会社側から返却催促の連絡が来ることもありますので頭に入れておきましょう。
その他職種によっては特殊な返却物もあるかもしれません。
仕事を辞めたときに焦らないよう、あらかじめある程度返却物のチェックをしておくと安心です。
会社においてある私物
- 自分で購入して使っている文房具、事務用品
- マグカップやマイ箸
- ブランケット
- スリッパ
- ハンドクリーム、リップクリーム
- お菓子
会社のデスクやロッカーにおいている私物としてはこのようなものが考えられます。
特に勤続年数が長い職場を辞める場合、思った以上に私物があってびっくりすることも。
「家では使わないし」と安易な気持ちで私物を置いたまま退職してしまうと、会社側は勝手に処分ができないので大変迷惑がかかってしまいます。
※返却物を紛失したり破損した場合
もし、会社に返さねばならない貸与品や備品を紛失したり、使っているうちに破損した場合ですが、この場合は正直に申し出ましょう。
特に重要でないものであればそのままお咎めなしで終わるかもしれませんが、例えば鍵やカードキーのようなものの場合は弁償になる可能性もあります。
しかし、紛失したことを黙っていたり、壊れたものをしれっと返却することの方が会社側の心象を悪くし、思ってもいないトラブルになることも。
紛失や破損品がある場合は退職代行のスタッフ経由で良いのできちんと報告し、会社側からの指示を待ちましょう。
退職代行実行前日までにしておくと良い準備とは?
退職代行を使う決心をし、実行日を前もって決めて計画的に仕事を辞める場合は、実行日までに返却物・私物を整理することができます。
実行する数日〜1週間前には返却品と私物のチェックリストを作り、漏れがないようにチェックをしていきましょう。
ギリギリに始めてしまうと焦ってチェックもれも発生しやすくなるので、気持ち的に余裕をもってできる期間を確保するのが大切です。
使うか使わないかはまだ決めていないが退職代行の利用が視野に入ったので今日は職場に置いていた私物を全て持ち帰った 明日は家にある会社のものを全部持っていく予定だ いつでも飛べる準備をしておけ
— 27 (@mskdust) October 29, 2020
返却品と回収する私物の確認が済んだら、まずは持ち帰ることができる私物から徐々に回収を始めると良いでしょう。
特に物が多い人は、最終日に全て持ち帰ろうとすると大荷物になってしまい、運ぶのが大変な上に違和感のある行動をしているので社内で目立ってしまう可能性もあります。
会社への返却品に関しては、退職を決めたら不必要に家に持ち帰るのは辞めるのも返し忘れを防止する方法として有効です。
そして、いよいよ実行日前日になったら、デスクやロッカーに返却品をまとめて置き、残った私物を全て持って退社します。
返却品の置き場に関しては「ロッカーにまとめてあります」「引き出しの一番上に全て入れてあります」ということを退職代行業者に会社側へ伝言してもらえばOKです。
この方法であれば、返し忘れや持ち帰り漏れを事前チェックで回避しつつ、スマートに退社可能です。
返却に出社は必要なし!返却物は会社に郵送・宅配便で送付しよう
返却品や私物のことで、辞めた後も会社とずるずると関係が続くのはお互いに気分が良いものではありません。
立つ鳥跡を濁さずで、スッキリとした気持ちで退職したいものです。
「辞めたいけど辞められない」て場合、退職代行に頼んだら3〜5万円で、内容証明送ってくれて、「もう依頼者に直接連絡しないように」言ってくれて、会社にある私物はそっちで処分か郵送してくれるように頼んでくれて、有給休暇もある分は消化出来るように動いてくれるし、ユニオンとかに頼むよりええ→
— にゃいった@大阪 (@nyaitter) December 28, 2018
※前提
返却物を退職代行業者に預けて会社に代わりに返してもらえれば楽ですが、万が一業者が預かっているときに紛失したら大ごとです。
個人情報や会社の機密情報が含まれていたりするため、退職代行事業が依頼者に変わって、起業への郵送や返却業務を対応してくれることはございません。
事前に準備をしたものの、回収や返却漏れがあった場合はどうすれば良いのでしょうか。
あるいは、事前準備なしに思い立ったその日に退職代行を使う場合は、返却も回収もご自身で対応しなければなりません。
その場合は、郵送や宅配便を利用しましょう。
返却品は退職代行業者に返送先を確認してもらい、一式を詰めて元払いで送ればOKです。
また、持ち帰るのを忘れた私物に関しても、業者に家に送ってもらいたい旨を退職代行業者から企業へ伝言してもらい、着払いで送ってもらいます。
(あまり現実的ではないですが)もし社内に頼みやすい人がいれば、直接その人にお願いするのも良いです。
その場合は、郵送や宅配便を利用しましょう。
返却品は退職代行業者に返送先を確認してもらい、一式を詰めて元払いで送ればOKです。
また、持ち帰るのを忘れた私物に関しても、業者に家に送ってもらいたい旨を退職代行業者から企業へ伝言してもらい、着払いで送ってもらいます。
(あまり現実的ではないですが)もし社内に頼みやすい人がいれば、直接その人にお願いするのも良いです。
- 会社への返却物はまとめて宅急便で発送。
- 送付の際は追跡番号があり、到着確認ができたり問い合わせができる送付方法を選ぶことも大切です。
- 会社側には、退職代行のスタッフを通じて貸与品の返却を郵送で行うことを伝えれば大丈夫です。
- 追跡番号も合わせて伝えておくと親切です。
- 備品が無事会社に届いたことが確認できれば返却完了。
- 会社に連絡をとったり出向いたりする必要は一切ありません。
面倒や迷惑を避けて退職代行を使いたい方は、事前準備が重要
上記では、返却物を宅急便で郵送するケースについて解説しました。
しかし、実際には郵送や宅配便は送料もかかりますし、PCなどの精密機械は壊れないように発送方法も工夫しなければなりません。
また、私物を送ってもらうのも少なからず会社に手間をとらせてしまいます。
会社と自分双方共に退職完了にスムーズに移行できるよう、できる限りは事前に準備を進めましょう。
さりげなく退職に向けて準備をしたいという人には、こちらの記事もおすすめです。
サイレント退職!!面倒事を避ける&迷惑をかけずに退職代行を使って会社を辞める方法【事前準備で勝負有り】
退職の意思が決まった時点で会社に物品を置いてくるのも手段として有効
貸与品や備品の返却には郵送はもちろん便利な手段ですが、「この日に退職代行から退職の連絡を入れてもらおう」というのがあらかじめ決まっている計画的な退職の場合は、貸与品を会社に一式置いてくるというのも一つの手です。
その場合は自分のデスクやロッカーなどわかりやすい場所に貸与品を入れておき、置き場所や鍵の場所などを退職代行の業者から会社へ伝えてもらうようにします。
そうすれば郵送の手間も省けますし、会社に置いてあるので返却も確実にできます。
「明日辞める!」というような突発的な退職代行の利用だった場合はできませんが、前もって準備を進められるのであれば置きっぱなしにするのもおすすめです。
いらない私物は放置せず、会社に処分をお願いしよう
会社に置きっぱなしだけれど、送ってもらうほどでもない私物しかない場合もあるかと思います。
しかし「いらないや」と放置してしまうと、会社側は所有権の問題で勝手に処分することができません。
退職代行を利用すると、会社は本人に直接連絡をとらないよう業者から言われますし、残った私物の処遇について本人から何も指示がなければ、放置された私物を倉庫で保管しなければならないという状況にもなり得ます。
倉庫の場所をとるのも迷惑ですし、辞めた会社にいつまでも自分の私物が置いてあるのも気持ちの良いものではありません。
よって不要な私物を置いてきてしまった場合は、そのまま放置せず「処分してほしい」という希望を伝えましょう。
もちろん、その連絡は業者にお願いすればOKです。
返却忘れには注意!返し忘れが思わぬトラブルになることも…
たかが備品だと軽く考えて返却せずにそのまま使ったり、勝手に会社の備品を処分してしまうのは辞めましょう。
下手をすると横領罪や器物破損の罪に当たり、最悪損害賠償などのトラブルに発展します。
上記でご紹介してきたように、退職を決めたら身辺の整理をしてしっかり貸与品を返却することが大切です。
返却品の中で特に返し忘れに注意したいのが保険証です。
先ほど少し触れましたが、保険証は退職日に失効します。
失効したから良いだろうと手元においておいたり、勝手に捨ててしまうのは絶対NGです。
会社側も健康保険失効の手続きを行わなければならず、それには保険証が必要になるため、返却が確認できなければ会社から連絡が来ることになります。
捨ててしまったり紛失したりするとさらに面倒な事態になりますので、普段からきちんと管理して退職の際には確実に返却しましょう。
会社に郵送で送る場合も、万が一配送中に紛失などがないように書留など記録が残る方法で送るのが安心です。
返却品について不安がある場合は、退職代行業者にアドバイスをもらうのも良い方法です。
様々な退職を手がけてきているプロですので、返却品に関する注意や適した送付方法などを知っています。
自分一人のチェックでは心配なようであれば、気軽に相談してみましょう。
※要注意:保険証やIDカードは返却忘れがトラブルにつながることも
貸与品の返却に関して、注意が必要なものがあります。
それは保険証やIDカードの返却。
優先順位として一番高いのは保険証です。
会社が健康保険組合に加入し雇用期間中は保険料を折半で払っている状態なので、退職の際には保険証も失効します。
退職者の保険の手続きを行う際に失効した保険証も必要なので、返却忘れやばっくれて手元に残しておくとほぼ確実に返却の督促がきます。
確実に返却しないと大きなトラブルの元にもなりますので、まず返却物の中で最優先にしてください。
また、保険証ですが失効した状態のまま病院にかかりますと医療費が全額負担になります。
会社から籍がなくなる退職日に失効するので、次の転職先がまだ決まっていない場合はすぐに役所へ出向いて国民健康保険へ加入するということも忘れないようにしたいですね。
もしくは家族の扶養に入るなど、非加入の状態がないように対策をとってください。
次にIDカードや社員証ですが、こちらも個人や会社の重要情報が含まれるものです。
会社のカードキーを兼ねている場合もありますし、こちらも退職者が持っていていいものではありません。
保険証と同じく退職時にはしっかり返すようにしましょう。
返却漏れはトラブルのもと!退職代行の指示に従うと安心
前項で保険証やIDカード等の重要なものは返却を忘れるとトラブルの元になるということを解説しましたが、うっかり忘れないためにはどのように対策すれば良いでしょうか。
実は退職代行を利用していることが返却忘れ対策としてはかなり有効な対策なのです。
退職代行は退職のプロ。
保険証や個人情報の入ったカード類の返却ミスによるリスクやトラブルについては知り尽くしていますので、そういった「うっかり」がないようしっかり管理してくれます。
会社に返却が必要なもののチェックや、ベストな送付方法など相談するとアドバイスしてくれますので不安があれば退職代行に指示を仰ぐのが一番です。
まとめ:貸与品返却は郵送もしくは会社に置いてくればOK!不安な場合は退職代行サービスの指示を仰いで【事前準備をしておくとよりスムーズに】
退職代行を利用して仕事を辞める際の、会社からの貸与品や備品の返却について解説しました。
会社の物品はまとめて郵送で送り返せば問題なく、わざわざ出社したりこちらから返却の相談をしたりする必要はありません。
もし会社に何か確認事項があったとしても退職代行の業者を仲介すれば大丈夫です。
文房具のような細々とした備品はうっかり返却を忘れてしまっても大きなトラブルにはなりませんが、保険証や社員証、IDカードやパソコンといった返却せずにいると会社から何度も督促が来たりするものもあります。
返却忘れにはくれぐれも注意し、後から連絡が来たりして後悔しないよう返すものはチェックリストを作るなどしてしっかり管理するといいですね。
もし貸与品返却に関して不安があれば、悩まずに退職代行のスタッフに相談しましょう。
トラブルがないようにアドバイスや指示をくれるので安心です。
最後に退職代行を利用する際、会社への返却や私物の回収についてのまとめは下記の通りです。
- 退職代行実行日が決まっていたら事前に返却品をまとめたり、私物を少しずつ持ち帰る
- 退職日前日にわかりやすい場所に返却品を置いて帰る
- 急な即日退職や返却・回収もれの際は郵送や宅配便を利用する
- 不要な私物に関しては処分してもらうよう業者に伝言を頼む
退職代行を使って辞める場合は前触れなく即日退社するケースが多いですが、もし計画的に行う場合は実行日までに事前準備を進めておくのが一番スムーズです。
何も返却・回収できずに辞める場合も郵送での対応で問題ありませんので安心してください。
たかが会社の備品と軽く考えると思わぬ揉め事に発展するリスクもありますので返却品の扱いにはくれぐれも注意しましょう。