家凸が怖い…退職代行で辞めたとき会社の人が家に来る可能性は?
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退職代行に依頼をすると自分の代わりに業者が会社との間に入って、退職するという意思や退職に際した希望などを会社に伝えてくれます。
そのおかげで、自分から会社へ連絡したり出社したりすることもなく仕事を辞められるのですが、人によっては退職代行を利用することで
- 面と向かって退職を言い出さなかったことに怒った上司が家に来るのではないか
- 上司や同僚に家凸や電凸で辞めることを引き止められるのではないか
- どんなに無視しても居座られたらどうしよう…
というような事態が起きることを心配する方もいるのではないでしょうか。
せっかく仕事を辞められた!と思っても自宅に顔も合わせたくない上司が訪ねてきたり、断りきれずに居座って退職を止められたりしたらさらに辛い思いをするだけです。
退職代行を利用することで、そのような事態が発生する可能性はあるのでしょうか?
今回は、上司や同僚からの家凸のリスクや万が一家にこられてしまった時の対策について解説していきます。
退職代行サービスが家凸や電凸はしないように伝えてくれるが…
ヤバい
ちゃんと退職代行を使って書類手続きまでして、家に押しかけてくることは絶対に辞めてくださいって言ってあったのに来る上司と先輩。
控えめに言って俺はこの会社を潰す。絶対に潰す。— にょんじろう (@nyonjiro_ika) October 15, 2019
退職代行の伝達事項に法的な強制力はない【ただし、回避策も有り】
退職代行サービスの方でも、もちろん上司や会社の人が家に来るというリスクについては想定しており、退職する旨を伝える際に「家に行かないように」「本人に会社から直接連絡はしないように」ということは言ってくれます。
ほとんどの会社は一言それを添えておけば、家凸や電凸のような非常識な行動は取ることはありません。
しかし、あくまで口約束やお願い程度の強制力しかなく法的に禁止しているわけではないので、中には家に押しかけてくる人もいるということは念頭に置いておく必要があります。
ケースで言うとけして多いわけではありませんし、基本的には起こらないと考えていて良いのですが、リスクとしては存在するということは覚えておいてください。
自宅凸回避!!弁護士の退職代行であれば、法的措置も可能
上述したように一般的な退職代行事業者だと民間企業が運営しているため、自宅に訪問させないための強制力はありません。
しかし、法律事務所の運営する弁護士の退職代行であれば、法的措置ができる可能性があります。
そのため、自宅に会社の人や上司が訪れることをどうしても回避したいという方は、「弁護士の退職代行」への依頼も視野にいれることをおすすめです。
もし家に上司や同僚が訪ねてきてしまったら?
家にこられてもまずは無視してOK
万が一上司や同僚が家の前まで訪ねてきて、インターホンを押したりドアをノックして声をかけてきた場合ですが、対応する必要はありません。
こちらから先に「家にこないように」との連絡はしているので、その約束を破っている時点で帰るまで無視して問題はありません。
「帰ってください!」とドア越しにお願いしたり、返事もしなくて大丈夫です。
ただ、何度もインターホンを押されたりドアの前で騒がれたりしたら精神的にも辛く、思わずドアを開けてしまいそうになります。
しかし、そこでドアを開けると家に上がり込まれ、その後さらに辛い思いをすることになるかもしれません。
強い気持ちでまずは無視を決め込みましょう。
退職代行のスタッフに家凸された旨を連絡
会社の人が家に来てしまったら、落ち着いて依頼している退職代行業者へ連絡しましょう。
そうすれば、退職代行のスタッフから会社へ電話し、帰るよう促してくれます。
連絡を受けて、少し頭が冷えた上司が帰ってくれることを祈りましょう。
社宅や寮の場合は家凸の危険性が高い?
社宅や寮に住んでいる人が退職代行を使った場合、一人暮らしや実家暮らしの人に比べてリスクは上がるのでしょうか。
一人暮らしでも実家暮らしでも住所は会社に知られてはいますが、社宅や寮に比べると家を訪ねるハードルは上がります。
しかし社宅や寮は場所も知られている上、近隣も会社関係の人が集まっているため、気持ち的に家に行きやすくなりますよね。
よって、社宅や寮住まいの方は少し家凸のリスクが高くなると考えておくと良いです。
しかし、社宅や寮であっても家に訪ねてこられたときは無視で問題ありません。
その後の対応も退職代行に任せる流れでOKです。
リスクは上がるかもしれませんが、基本的に自分では一切対応しないという点は同じなので安心してください。
しつこい電話や、家のまえに居座る上司…そんな場合は警察へ
家にきた上司が帰ってくれと頼んでもどうにも帰らない…
こんな場合ですが、ここまでくると刑法130条の「不退去罪」に当たります。
第百三十条 正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、三年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。
引用元:e-GOV(イーガブ) - 刑法・第百三十条
簡単に言うと住居から出ていくように言ってもそれに応じずに居座るのは違法と言うことです。
あまりに帰らない場合は警察に電話してしまいましょう。
また、電話をしつこくしてきたり、玄関前で騒ぎ立てて近所迷惑になっていたらこちらも迷惑行為として警察に通報しても良いレベルの話です。
流石に警察が動けば、どんなに非常識な上司や同僚であっても諦めて引き下がるはずです。
これは最悪の事態ではありますが、もしここまでやってくるような人がいる会社なのであれば「辞めてよかった」と心から思えますよね。
絶対家に来る…心配な場合はあらかじめ退職代行へ相談しておこう
退職代行なんかやっても家に押し寄せてくるに決まってる
— たかいき (@arrowaner) December 11, 2018
もし、あなたが今とんでもないブラック企業や理不尽なことばかり言うワンマン社長が取り仕切る会社にお勤めで、「退職代行なんて使ったら絶対家に来る…」と言う未来が見えているのであれば、まず依頼する際にそういった状況を退職代行業者に伝えて相談しましょう。
退職代行は名前の通り退職のプロですから、対策について一緒に考えてくれます。
簡単なことですが、「家にこないように」と言う伝達が法的強制力がなくても、普通に伝えるか強く言うかでも効果は変わってきますよね。
また、たとえ家に上司が来たり直接電話が来たりしたとしても、退職代行を利用している時点で退職失敗することはありません。
自分一人では心が折れて説得に負けて会社に戻ってしまいそうな時でも、間に業者を挟んでいることで退職に向けて確実に進むことができます。
まとめ:家凸は稀なケース!しかし、法的に禁止はできないのでリスクは頭に入れておいて
退職代行を利用した際に、上司や同僚に家にこられる可能性について解説しました。
リスクはあるとして説明しましたが、本当に稀なケースでありほとんどの場合は家凸などのトラブルなく会社は辞めることができます。
退職代行を使ったからといって家を訪ねて文句を言ったり騒いだりしてもいい理由にはなりませんので安心してください。
ただ、本当に非常識な人が何か行動を起こすことは考えられますし、ご説明したように法的な強制力を持って家凸は禁止できないので多少覚悟をしておき、いざことが起きたら冷静に対処できるようにしておくことは大切ですね。
トラブルを起こすような上司が時間や曜日関係なく家に来た場合も考えて、24時間365日対応してくれる退職代行業者に依頼することを検討しても良いでしょう。