インターンシップだけど辞めたい…こんな時退職代行に依頼できる?
目次
「インターンシップ」という制度があります。
主に学生を対象に企業が募集をかけて、実際に職場で働きながら就業体験をすることを指しますが、最近は社会人向けにインターンシップを行っている企業も増えています。
インターンシップからそのまま就職というパターンも多く、有名企業であるとインターンを勝ち取るのも難しい程希望者が集まることもありますね。
そんなインターンですが、いざ始まってみたら思っていたような職場環境でなかったり、行くのも苦痛なほど社員や社風と合わなかった…ということもあります。
また、インターンに対してのパワハラやモラハラ、いじめといった問題も少なからず発生しています。
インターン期間は短いものですが、その期間も耐えられないほどの状況であった場合、退職代行を利用してインターンを辞めることはできるのでしょうか。
長期インターン辞めたいナ、テレアポ辛いしコロナ対策甘くていつ罹るかわからない不安がすごいストレス
— ポンヌ (@0range_brown) September 9, 2020
今回は「インターンシップ」制度とはどういったものかという基本に触れながら、インターンシップ中に辞めるということのリスクや退職代行の利用について解説します。
そもそもインターンとは?雇用形態や給与について
インターンシップ=就労体験
インターンシップとは、企業が実際に会社で働いてもらう「就労体験」の場を設け、そこに希望者が参加できるという制度です。
主に学生向けに開催されるイメージが強いですが、転職活動中や他の業種を体験してみたい社会人向けにも行われることがあります。
インターンシップに参加することで、外から見ただけではわからない会社の雰囲気や実際の仕事内容に触れることができるだけで無く、その後の採用試験で一次面談や書類審査が免除されたり、そのまま社員として登用されたりと就職活動が有利になることも。
企業側としても、参加者の仕事への適応力や社風に会うかなどを見定めることができる機会になるということです。
インターンシップの期間
インターンシップは1週間程度の開催が多く見られますが、1Dayインターンシップや数ヶ月にも及ぶ長期インターンシップなど企業によってプログラムは様々です。
- 1Dayインターンシップ
気軽に参加できる1日だけの就業体験。面談やグループセッション等の就職試験の一環として行われることもある - 短期インターンシップ
実働5日間ほどのインターンシップ。メインはグループワークや業務の見学・体験など。1Dayインターンの拡大版のような内容で、数日間かけて仕事体験ができるようなプログラムを組まれている - 長期インターンシップ
1ヶ月以上、長い場合は数年にも及ぶインターンシップ。実際に企業に所属して会社の一員として働く体験ができる。より実践的で企業と密接な関係を築ける。
長期にわたる分、学業や現在の仕事との両立が忙しくドロップアウトしてしまう人も。
学生向けインターンシップは平日昼間にプログラムを組んで行われることがほとんどですが、社会人向けインターンシップは平日の夕方〜夜や土日など、現在就業中の人でも参加できる時間帯に開催されることが多いようです。
長期インターンシップの雇用形態はアルバイトと同じ
長期インターンシップは平均して数ヶ月と長い期間の参加となり、実際に会社の一員のように仕事を任されることもあります。
時給、日給、成功報酬など企業によって異なりますが、基本的に給与が発生する関係上、参加者と企業は雇用契約を結ぶ必要があります。
雇用形態はアルバイトと同じです。
インターン中に退職は可能?インターンを辞めるときの流れ
インターンシップ中に退職が可能かという点に関して解説します。
1Dayや数日間の短期インターンに関しては雇用関係を結ばないことがほとんどですし、1Dayなら合わないと思ったら1日で終了、短期も数日のことですから我慢ができる範囲です。
ただ、長期インターンシップとなると、インターンの期間中に様々な理由で「辞めたい」と考えることも出てくるでしょう。
インターンシップ中に辞めることは可能!退職代行も利用できる
インターンシップ中でも参加を途中で辞めることはもちろん可能です。
雇用形態がアルバイトと同じだということを前項でご説明しましたが、辞める際もアルバイトと同じように会社に辞めることを告げて退職という形をとることになります。
ただ、雇用契約を結んでいる関係上、常識的に辞める1ヶ月前、短くても2週間前には雇用主に申し出なければなりません。
その際に退職代行を使って退職の意思を伝言してもらうこともできます。
アルバイトの退職代行利用に関してはこちらで詳しく解説していますので、ぜひ参考に読んでみてください。
パート・アルバイト勤務でも退職代行を使うことはできる?
退職代行でアルバイトを辞めるのと同じ方法で、インターン中でも即日退社はできます。
ほとんどはその場で会社との合意の上契約解除になるでしょう。
インターン中に退職代行を利用するメリットは?
インターンシップ中に退職代行を使うことにはどのようなメリットがあるでしょうか。
言い出しにくいことを伝えてもらえる
インターンシップといえど、辞めたいという申し出はしにくいものです。
「迷惑をかけてしまう」と良心が痛んだり「酷く怒られそうで怖い」といった理由から直接伝えることができない場合、退職代行業者が第三者として会社との間に入ってくれるので気楽です。
引き止めに合わずに済む
会社としては、就労体験から経験を積んで欲しいと考えてインターンシップを開催しているわけですから、「辞めたい」と言われたらどうしても「もう少しがんばってみようよ」と引き止めるでしょう。
辞めたい時に引き止めに合うことはつらいものです。
インターン辞めたいって社長に言ったらそう簡単に辞めさせてもらえなさそうでつらい
— rikki (@ricchan_tetsu) September 10, 2018
退職代行に依頼をすれば、直接会社の人と話すことなく辞めることができるので引き止めに合うこともありません。
本人に連絡をしないよう伝言も頼めるので、会社から電話やメールが来ることもありませんし、もし来たとしても無視してOKです。
バックレてしまうよりは退職代行を使った方がベター
「どうせインターンだし」と無断欠勤からドロップアウトするのはよくありません。
インターンシップは雇用契約上はアルバイトと同じですが、企業としては働き手が欲しくて募集したわけではなく、あくまで「働く体験をして欲しい」と場を提供してくれています。
そして、それに対して参加させてもらっているという立場であることを忘れないでください。
インターンシップを無断欠勤でバックレてしまうのは無責任ですし、自分のためにもなりません。
辛すぎてバックレを考えてしまうほどの状況なのであれば、退職代行を利用してきっちりと辞める方が良いでしょう。
インターンシップ中に退職代行を使うデメリット・リスク
インターンシップ中に退職代行を使うメリットについては前項でご紹介しましたが、もちろんデメリットやリスクもあります。
気楽に退職代行を使って辞めたら思わぬ事態に発展して後々後悔することがないよう、デメリットについても理解しておいてください。
会社からの心象が悪くなる
退職代行を利用して、直接話すことなくインターンを辞めてしまった人に対しては、やはり心象は良くありません。
インターンを辞めた後にまたその企業の採用試験を受けたいと思うのであれば、退職代行は使わない方がいいでしょう。
また、企業が学校経由で募集したインターンであれば学校の印象も下げてしまいかねません。
最悪の場合、企業が求人を学校へ出さなくなるという事態も。
そうなると学校や後輩たちにも迷惑をかけることになります。
就職活動が不利になる可能性
インターンシップを退職代行を使って辞めたことは、直接経歴には影響しません。
ただ、長期インターンを学業や仕事と両立してやり遂げたという経験は就職活動において効果的な自己PRになりますので、辞めてしまうと一つ強みを失ってしまいます。
また、インターンシップに行った企業にその後就活に行かなかったとしても、大きな企業だとグループ会社なども含めて「ブラックリスト」的なものに名前が載ってしまうという可能性も0ではありません。
ちょっと待って!退職代行を使う前に考えてみて欲しいこと
解説してきたように、退職代行を使ってインターンシップを辞めることにはメリットもありますがデメリットやリスクもあり、慎重に考えなければなりません。
しかし、「インターンシップを辞めるのはNG」というわけではないので、退職代行を依頼する前に以下のことを確認してみてください。
もしかしたら、インターンを最後までやり切れるような変化が起きるかもしれないし、辞めるにしてもリスクを最小限に押さえられるかもしれません。
第三者に相談してみる
インターンを今本当に辞めるべきかどうか、自分一人の判断で決定してしまう前に一度第三者の立場から意見を聞いてみましょう。
両親や友人、先輩や先生といった人でもいいですし、学校の就職相談窓口に相談をしてみるという手もあります。
冷静に考えたら自分にできる改善点があったり、応援してくれる人がいれば最後まで頑張れるかもしれません。
状況の改善について会社側の担当に打診してみる
例えば、こんな理由でインターンシップを辞めたいと考えている場合は、状況が改善できる可能性が残されています。
- グループワークのメンバーが合わない、グループ内でいじめがある
- 配属された仕事が思っていたものと違い、他部署にやってみたいことがある
このように、会社自体に辞めたい理由がない場合は、インターンシップをドロップアウトしてしまうのはもったいないことです。
企業側の担当者や人事にグループメンバーの変更や部署異動の希望などを掛け合ってみれば状況が一気に代わるかもしれません。
企業側もインターンは最後までがんばって欲しいと考えているので、できる限りの対策は取ってくれるでしょう。
もう心身の限界なら、退職代行へ問い合わせを
上記のポイントを見直してみても改善の余地が無かったり、そもそも会社側の原因で心身に限界を感じているようであれば退職代行へ問い合わせてみましょう。
ほとんどの退職代行業者は24時間体勢でメールやLINEを受け付けています。
思い立ったタイミングで連絡すればいつでも対応してくれるので、例えば「もう今日から出社したくない」という状況であっても動いてくれます。
まとめ:インターン中でも退職代行は利用可能!でも依頼前に一度考えてみよう
インターンシップ中に辞めたくなった時、退職代行を使うことは可能です。
しかし、インターンシップは企業が開いている就労体験の場であり、雇用形態がアルバイトと一緒だからといって急にバックレていいものではないということは認識として持っていてください。
しかし、インターンシップと言いながら社員並みの責任や仕事を押し付けて働かせたり、弱い立場につけ込んでパワハラや執拗な叱責で追い詰めたりするブラック企業が存在するのも事実です。
そんな状況の中で心や体を病んでしまうよりは、退職代行を使ってすっぱりと円満に辞めて次に進みましょう。
インターンシップ=そのまま就職できるというわけでもありませんし、インターンシップに行ったから就活がとても有利になるということもありません。
ある意味インターンシップに行ったことで事前にミスマッチが防げたとポジティブに捉えることもできますね。
辞める決心がついたら、一度退職代行業者の24時間対応のメールやLINEからインターンシップ中に辞めたいという状況を相談してみましょう。