毎日続くいじめやパワハラ…限界を迎える前に退職代行で辞めたい!
目次
毎日の仕事だけでも大変なのに、それに加えて職場でいじめやパワハラ、セクハラなどが横行していたら…考えただけでも出社が憂鬱になります。
こういったいじめやハラスメントは受けて側が我慢して声を上げないのをいいことにどんどんとエスカレートする傾向にあり、しまいには人を死に追いやるレベルまで度を超えた嫌がらせになってしまうことも。
会社のいじめ問題で難しいのが、学校における先生のように仲裁や解決に動いてくれる立場の人が必ずしもいるわけではないことです。
「ハラスメントを辞めてほしい」と勇気を出して言ったとしても、いじめは簡単にはなくならず、最悪さらに火に油を注いで状況が悪化する事態になる可能性すらあります。
もう自身の力ではどうにもならなくなった時、最終手段としては会社を辞めるしかありません。
そんな時、本人の代わりに会社へ退職を伝えてくれる「退職代行サービス」を使うというのも選択肢の一つです。
今回は社内のいじめやパワハラで退職を考えたときの退職代行の利用について解説します。
職場で起こるいじめや嫌がらせは珍しいことじゃない!
学校でのいじめ問題はよくニュースでも目にしますが、社会人になっていじめがなくなるかと言ったら全くそうではありません。
日本労働組合総連合会による「仕事の世界におけるハラスメントに関する実態調査2019」によると、職場でハラスメントを受けたことがある人は全体の38%にものぼりました。
2〜3人に1人は会社内でのハラスメント行為に困ったことがあるという結果です。
これをみてもわかるように、いじめは決して学生時代だけの問題でなく、全世代を通して起っている社会的な問題です。
職場でのいじめやハラスメント、どんなものがある?
報告されるいじめやハラスメントの内容は多岐に渡ります。
特によく挙げられるものについて例をご紹介します。
- 不必要な叱責、罵倒、侮辱といった言葉の暴力
例:「馬鹿」「死ね」などの言葉で相手を追い詰める、本人の聞こえるところで悪口を言う - 殴る、蹴る、ものを投げつけるといった身体的暴力
例:ミスをしたなどと理由をつけて肩や頭を叩く、机を強く叩いて相手を萎縮させる - 無視、仲間外れ
例:挨拶しても返さない、一人だけ飲み会やランチなどのイベントに呼ばない - 仕事上の無茶振り
例:あからさまにできない量の仕事を押しつけられる、遂行不能な仕事をやらされる - 能力を過小評価し、簡単な仕事しか与えない
例:コピーやお茶出しなどの仕事しかさせない、仕事を教えない - プライバシーへの過度な干渉、侵害
例:スマホを覗き見る、SNSに悪口を書き込む、プライベートについてしつこく詮索する - セクハラ
例:体を触ってくる、明らかに性的な発言をしてくる - 「クビ」や「減給」をチラつかせる脅し
例:ちょっとしたミスでも「辞めちまえ」「役立たずに金は払わない」と脅す
上記のようないじめは、最初はほんの些細なものでも、相手が嫌がったり恐怖で萎縮するのが癖になり、強さや内容がエスカレートすることが多いです。
「このくらいなら我慢できる」と耐え続けているとますますひどいいじめやパワハラに発展し、どんどんと追い詰められます。
DM回答します。職場いじめはあります。メールCCに入れないとか、飲み会でその人だけ呼ばないとか、お土産をその人だけにあげないとか。すごく地味で些細なことなんですがあります。高学歴でプライド高い人が多いので、控えめな人はターゲットにされやすいかもしれません。若い人は注意。
— 三菱電機現役社員 (@yHBiI9DSw1MgZ5c) November 20, 2020
理不尽な話ですが、いじめは受け側が対策に動かない限りなかなか解決しません。
いじめている側が飽きれば鎮静化しますが、それを待っている間に取り返しがつかないほど心身共に傷つけられてしまいます。
怖いのは、「自分は無関係」と思っていても、いつ矛先がこちらに向くかわからないところです。
38%もの人が職場でのハラスメントにあったことがあるという数値がそれを表しています。
いじめやハラスメントにあったら?一人で悩まないことが大切
もしいじめにあってしまったら?
まず一つ、確実に辞めてほしいのは「一人で抱え込むこと」です。
「自分さえ我慢すれば…」と誰にも話さず、相談せずにじっと耐えているといつか必ず限界がやってきます。
それはいじめやパワハラが終わるよりも先になることが多いでしょう。
大切なのは「助けを求めること」です。
仲の良い同僚、上司に相談する
話を聞いてくれるような仲の良い同僚や上司がいる方は、まず相談を持ちかけてみましょう。
話や愚痴を聞いてもらうだけでも気持ちは少し楽になります。
具体的な解決案を一緒に考えてくれたり、上司であればいじめをしている人たちに対して注意をしたり、さらに上の上司へ掛け合ってくれるかもしれません。
「自分は一人ではない」ということを実感するのが重要です。
同僚、直属の上司によるいじめ→さらに上の上司へ相談
所属する部署が一丸となってハラスメントをされている場合、自分が動かない限り状況が好転するのは難しいですね。
上司もいじめに加担しているのであれば尚更です。
その場合は、所属部署の上司よりさらに上のマネージャーの立場の人に話を持ちかけるのが有効な手段です。
話を聞いてもらいたい旨をメールなどで伝え、時間を作ってもらって部署でのいじめの実情を全て伝えましょう。
マネージャーから注意を受ければ流石の上司もいじめをやめざるを得ませんし、鎮静化する可能性が高いです。
お局、「この病棟は辞める人いなさそうだよね〜」とか呑気に言ってて殺意湧いた お前のパワハラが後押しになって辞めようと師長に相談した人ここにいますけど🙋🏻♀️
— かき@2年目看護師 (@6nec6R1nfNJqhGy) January 18, 2021
しかし、一つ懸念されるのが「チクった」という理由でさらにいじめが加速するというリスクです。
その場合、一度注意されているので何か手を変えた方法で嫌がらせしてくるかもしれません。
会社の人事や相談窓口に相談
ある程度大きな会社であれば、人事部に直接いじめについて相談をする方法もあるでしょう。
たくさんの従業員を抱えている会社なら、そういった問題で悩む人のためのメンタルヘルスの窓口を設けている場合もあります。
従業員に快適に働いてもらうために動くのが人事の仕事ですし、会社側にはいじめを認識して解決する義務があります。
遠慮することなく相談を持ちかけましょう。
辞めることは逃げじゃない!自身を守るための退職代行という選択
上記のようにしかるべき相談相手にいじめの実情を話して救いを求めることができるのであれば、辛い状況は解決へ向かうかもしれません。
しかし、もしあまり大きな規模の会社でなく、会社ぐるみでいじめやハラスメントをしており、社内の誰にも頼れなかったら…その時はそんな会社は辞めてしまいましょう。
短絡的では?と思われるかもしれません。
しかし、そんないじめが当たり前に横行するような会社に心身を病みながらい続けるのはなんの得もないのです。
厚生労働省による「平成 30 年雇用動向調査結果の概況」によると、「職場の人間関係が好ましくなかった」という理由で離職している人は男性7.2%、女性11.8%と男女で平均すればおよそ10人に1人は会社の人間関係に悩んで仕事を辞めています。
この中にはもちろんいじめやパワハラが含まれており、いじめを原因にして離職するのは決して稀なケースではないということがわかります。
パワハラは「こんなことで辞めるなんて」という理由ではありません。
退職するのは理不尽な仕打ちから身を守る方法の一つです。
パワハラが原因で辞めるのに退職代行が便利な理由
しかし、退職を決意しても、こういった状況の中では「どうやって言い出そう」「面と向かって言いたくない」という新たな悩みも生じます。
自分をいじめている相手に退職を申し出るのは、とても勇気がいる行為です。
しかし、退職代行を使う事でその悩みを解決することができます。
いじめやパワハラを原因に離職する際に、退職代行を使うメリットについてご紹介します。
退職代行なら会社とかかわらなくて良い
退職代行は業者が会社との間に入って連絡を仲介してくれます。
退職代行を実行したら、もう出社する必要もありませんし、会社に自分から連絡することも、会社から連絡が来ることもありません。
その後の退職の手続きも、業者の指示にしたがって退職届等の書類を会社へ郵送し、会社から離職票等を受け取れば完了します。
度重なるパワハラによってすっかり恐怖心が植え付けられてしまっている人でも、退職代行であればはっきりと「辞めます」という意思を伝えることができるのです。
会社からの報復に怯える必要がない
いじめやパワハラが横行しているようなブラック企業を辞めるのは様々なリスクを考えてしまいます。
- しつこく引き留められるのではないか
- 辞めさせないと脅されるのでは
- 退職後に嫌がらせを受けそう
平気でいじめを行うような人たちですので、このような行動を起こしてくる可能性は0ではありません。
しかし、退職代行を使えばもう直接会うこともないので安心です。
電話もかけないよう業者が念を押してくれますし、かかってきても無視でOKなので怒鳴られたり脅されたりという恐怖に怯える必要がないのです。
それに、間に業者を挟むことでかなりの抑止力になります。
退職代行後に会社から何かされそうで不安という方はこちらの記事も参考になりますので読んでみてください。
無視でOK?退職代行利用後に会社から電話がきた時の対処方法【人事・同僚・上司からの連絡が怖い】
デメリット1:退職代行費用がかかってしまう
退職代行を利用するということは、もちろんそれなりに料金が発生してしまいます。
通常退職するのにお金を使うことはないので、相場で2〜3万円からと決して安くないお金がかかってしまうのはデメリットと言えるでしょう。
しかし、同僚や上司によるいじめやパワハラをずっと耐え続ける事に比べたら、利用を検討する価値は十分にあると言えます。
また、業者によっては退職成功後の転職活動についても引き続き無料でサポートをつけているところもありますので、賢く利用すれば払った金額以上の結果を得ることも。
サービスの内容やスタッフの対応などを見極めて、後悔がない業者選びをすることも上手に退職代行を使う上のポイントですね。
デメリット2:未払い給料の支払いや有休消化の交渉など業者にはできない範囲がある→弁護士へ依頼
シンプルに退職することを目的とするならば民間業者による退職代行で十分なのですが、例えば下記のようなことは業者では対応できません。
- 未払い給料、残業代、休日出勤費用の請求
- 有休消化の交渉
- 退職金の請求
- 退職書類の作成代行
上記のようなことを業者が行ってしまうと「非弁行為」にあたるとして弁護士法に違反してしまうのです。
法律に関わる事務に関しては原則弁護士しか行うことはできません。
この場合は業者に頼むのではなく、最初から弁護士による退職代行を依頼するのが良いでしょう。
ただ、弁護士を依頼するとなると、民間業者よりやはり費用は割高です。
その点は留意しておかないと見積もりを見てびっくり!という事にもなりかねないので注意です。
民間業者と弁護士の対応範囲の違いについてはこちらの記事を読んでみてください。【非弁行為・弁護士法違反】民間の退職代行は違法?弁護士に依頼するのがおすすめ?
度を超えた嫌がらせには制裁!慰謝料や賠償金を請求するなら証拠集めが不可欠
退職代行でサクッと辞めて終わりでは済まない、実際に生活や人生が関わるほどいじめによって実害を受けてしまうことがあります。
- うつ病等の精神疾患を患い通院する事になった
- 精神的なトラウマでまともに働くことができなくなった
- 身体的な暴力を受けて怪我をした
- セクハラによって消えない心の傷を負ってしまった
例えば上記のような被害を受けてしまった場合、「辞められたから良いや」という話では終わりません。
このような度を超えたいじめ、嫌がらせを受けた場合は弁護士に依頼して慰謝料や賠償金を請求することができます。
通院にもお金がかかりますし、転職活動や今後の人生にも影響を与えた会社に制裁を加えてきちんとお金を払ってもらいましょう。
その場合、裁判で勝つために大切なのが「いじめやハラスメントの証拠」です。
日々受けている仕打ちをきちんと証拠として残すことで、裁判が有利に進みますし、相手側も言い逃れできなくなります。
言われたことは必ずメモ・録音をする
どんなにひどいことを言われていようと、証拠がなければ「言っていない」としらを切られてしまいます。
いつ、どんなシチュエーションでどのようなことを言われたか、常にメモをとるようにしましょう。
メモだけでは心許ないので、録音ができる場合はボイスレコーダーを持ち歩いて音も証拠に残します。
うちの上司はものすごく嫌われている。
とてつもないパワハラだからだ。
しかも、自身できちんとパワハラについて調べており「ギリギリセーフ」なラインで毎日パワハラしてくる。
今日の会議、ボイレコ忍ばせてやった!
なにか行動しないと始まらない。
負けたくない!#パワハラ
— rokiso (@RokisoNono) March 25, 2019
電話も録音データを残しておくと良いですね。
物理的な暴力を受けたときは写真をとる
殴られたり蹴られたりした場合、あざや傷跡は動かぬ証拠になりますが、時間が経つと薄れてきてしまいます。
何か傷が残るような暴力を受けたときは写真に撮っておきましょう。
また、物を投げてきたり、私物を壊された時も同様です。
写真を撮ってデータとして残しておくことで言い逃れできない証拠となります。
日記やブログなどで記録をしておく
この日にこんな嫌がらせをされ、どう感じたかという記録を日記やブログで残しておくのも有効です。
自分の気持ちを整理することもできますし、冷静に状況を見直すこともできます。
また、その日記やブログがたくさんのデータになればなるほど、相手を追い詰める武器にもなります。
嫌なことを思い出すのは辛いでしょうが、後々の自分を助けると思ってしっかり記録しておきましょう。
医師に診断書を書いてもらう
パワハラやいじめが原因でうつ病をはじめとする精神的疾患になってしまった場合は、医師に診断書を発行してもらいましょう。
そこに「いじめ、パワハラが原因である」とはっきりと記載してもらうことでパワハラがあったことの証拠になります。
診療終わった。診断書もらった。
「パワハラによるもの」と明記してあるのでいつでも戦えます— ぽむすけ (@suppontaroman) September 15, 2020
医師の診断書というのは本人以外が作成した物であり、第三者の客観的な判断は強い効力を持ちます。
まとめ:いじめやパワハラは退職理由になる!耐えきれないときは退職代行で身を守ろう
会社内でのいじめやパワハラは今や社会的問題になっており、それを理由に仕事を辞める人は珍しいケースではありません。
耐えきれないいじめや嫌がらせは立派な退職理由になりますし、それは全て会社側の責任です。
会社内でのいじめが原因で心身を病んでしまい、ついには死を選んでしまうような悲しい事件もたくさん起こっています。
そうなる前に自分の身を守るという意味で退職代行を使うのは正しい選択の一つです。
ひどい職場、いじめ、パワハラがあるなら徹底的に証拠とって法的に訴えて利益を取って会社に汚名を被せるくらいの気力があるなら闘うことを提案します。
その気力もなく今すぐ辞めたい、会いたくもないならしっかりしたところで退職代行を使ってスッパリ辞めるのもひとつ。
あとは死ぬのは無し。— RAKKO@ゲーム (@RAKKO53301251) November 22, 2019
我慢をし続けても自分の体を壊し、そして最悪の場合人生も狂ってしまう可能性があります。
いじめやパワハラに悩んだら、まずは身近な人やしかるべき窓口に相談をし、絶対に一人で抱え込まないでください。
退職するという結論が出たら、勇気を出してできるだけ早く逃げ出しましょう。
退職代行は24時間体制でメールやLINEを受け付けていますので、「辞める!」という決心が鈍らないうちに問い合わせてみてください。