短期で転職を繰り返しがち…今度こそ長続きする仕事を見つけたい!
目次
終身雇用が当たり前だった時代に比べ、近年は転職する人が増加傾向にあり、ずっと同じ会社で働き続けるという人が昔より特別な存在になってきました。
自分にぴったりの仕事や会社を見つけるために、目標を持って転職にチャレンジをするのは良いことです。
しかし、そういった明確な目標や強い思いがないまま何度も転職を繰り返してしまうという悩みを抱える人も少なくありません。
仕事また辞めちゃった
オレ生きていけるんかなあ…— イビアナの娘 (@hikakukin) June 30, 2020
「次こそは長く働ける会社に入るぞ」と心に決めて転職活動をしても、どうしても長続きできない…そんな人はどんな原因を抱えているのでしょうか。
また、短期で仕事を辞め続けてきた人が長く働ける会社を見つけるにはどんなことに気をつけて探せば良いのでしょう。
今回は仕事が続かない人の特徴から、次こそ長く働ける仕事につくための会社の探し方を考えていきます。
仕事が続かない…そんな人に共通する特徴とは
仕事を長く続けられない人にはいくつか共通点があります。
どんな特徴があるのかみていきましょう。
仕事に対して目標がない
たとえ仕事が今辛かったりつまらなかったりしても、明確な目標があるのならそれに向かって頑張ることができます。
しかし、短期間で仕事を辞めてしまう人にはこの「目標」がありません。
「みんな働いているから仕方なく」「お金が稼げればいい」というようななんとなくの気持ちで仕事をしていると、ちょっとした壁でも乗り越えることができません。
必死に仕事をしなくても経済的に逃げ場がある
「何がなんでも稼がないと」という理由がある人は簡単に仕事を辞めることはできません。
例えば毎月の家賃等の支出や、学生時代の奨学金の返済などがあると、生活を成り立たせるために働くという理由が生まれます。
しかし、実家に暮らしていたり結婚していたりして住む場所・食べるものに困らない場合はその意識が薄れ「いざとなったら辞めても大丈夫」という逃げ場ができてしまいます。
「働かないと生きていけない」という状況ではないので、仕事で辛い思いをした時にそれに耐えて頑張ることができません。
人とのコミュニケーションが苦手
個人個人で作業するような仕事であっても、会社において上司や同僚との人間関係は大切です。
しかし、コミュニケーションが苦手で職場の人との良い関係性を築けないと、周りに馴染むことができず孤独を抱えることになります。
それに、困った時に助けてくれる仲間や、自分を評価をしてくれる上司がいないのは仕事上でも張り合いがなく、「この会社で頑張ろう」という気持ちにもなりません。
せっかち、飽きやすい
仕事だけでなく、趣味の面でも長く続けているものがないという場合は「飽きやすい」性質である可能性が高いでしょう。
最初はなんでも刺激的で毎日楽しく働いていても、慣れてくることにはすっかり情熱が覚めてしまい、他の仕事がキラキラを輝いて見えるかもしれません。
飽きっぽいタイプの人はせっかちな性分も持ち合わせていることが多く、他の会社に目移りした途端「今が辞めどき」とばかりにすぐに退職に移ってしまうパターンもよく見られます。
自制心がない、我慢ができない
自制心がなく、自分の欲求に対して我慢ができないタイプも短期転職を繰り返す人に多いです。
次の日朝早くから仕事があるのについつい夜中まで遊んでしまい、疲れて会社を休んでしまったり、朝起きるのが辛くて毎日のように遅刻を繰り返したり…
無断欠勤や遅刻・早退の常習犯になってしまうと、仕事も進まず会社からの心象も悪くして働き続けることが難しくなって行きます。
楽しいことにすぐ気持ちが傾く性質だと生活リズムを整えるのも苦手なので、なかなかその状況も改善できず、結局仕事を続けることができません。
諦めが早い
例えば何か仕事でミスをして上司から強く怒られたとします。
長く働ける人は、そこでミスを挽回しようとさらに仕事に打ち込めるのですが、短期離職を繰り返す人は「自分にはこの仕事が向いていない」と結論づけて諦め、退職を考えてしまいます。
仕事上の話だけでなく、「苦手な人がいる」「通勤時間が長くて辛い」といった些細な理由でも「ここではもう働けない」と見切りをつけてしまうこともあり、諦めが早い結果仕事も続きません。
短期間で仕事を変えるのにはどんなデメリットがある?
そもそも、短期間で仕事を変えていくことにはどのようなデメリットがあるでしょうか。
スキルが身につかない
せっかく仕事を覚え始めてもすぐに辞めてしまうとスキルとして身につかないままになってしまいます。
転職の際の強みになる「前職の経験を活かす」ということができないので、結局次の仕事も簡単なルーティンワークなどになりがちです。
そうするとやはり「仕事がつまらない」「やりがいがない」という状態に陥り、また転職を考えるようになってしまいます。
転職活動に不利になる
転職歴はもちろん職務経歴書に記載しなければなりません。
1,2回の短期離職であれば企業も「何か事情があったのかも」と面談などで詳しく退職理由を聞いて採用について判断してくれますが、それが何度となく切り返されているようだとどうしても心象があまり良くありません。
「またすぐ辞めてしまうのでは」と疑われた状態で採用試験を受けることになるので、条件としては不利です。
また、最悪の場合履歴書をみた時点ではじかれてしまう可能性もあります。
採用条件に合わなくなる
もし、何か「やってみたい」と思う業界の仕事があっても、短期離職を繰り返していると実務経験を積んだことにならないので「実務経験○年以上」という募集条件の採用には応募が難しくなります。
第二新卒であればそこまで前職経験を求められませんが、普通の中途採用試験では即戦力を求めている関係上未経験や浅い経験者は不利です。
しかも、年齢を重ねていくほどにその傾向が強くなっていきます。
そうなると、あまり希望に沿った仕事につくことができず、結局「やりたいことと違う」とまた仕事を辞めたくなってしまうでしょう。
深い人間関係が構築できない
せっかく職場の人と仲良くなってきたとしても、そこで仕事を辞めてしまうとまた人間関係は0からやり直しです。
みんなで団結して仕事をやり遂げたり、仕事でもプライベートでも頼りになる同僚と協力して企画を成功させたりという成功体験は、築いてきた信頼関係があってのもの。
こういった長年の積み重ねで得た信頼や友情は簡単に手に入るものではありません。
短期離職でそういった関係性を築けていないと、どうしても仕事自体が個人作業で孤独なものになってしまいます。
「この仕事をしていてよかった!」という充実感を得るのは難しく、仕事に愛着も生まれにくくなります。
メリット:他の人より場数が踏める
デメリットを先に挙げてきましたが、短期離職はデメリットしかないわけではありません。
短い期間で退職・転職を繰り返すことで、様々な面で場数をたくさん踏むことができるのはメリットと言えるでしょう。
長くずっと一社に勤める人では得られない経験です。
- 何度も転職で面接を受けるので落ち着いて受けられるようになる、面接対策ができる
- 一つ一つの経験が浅い分、様々な実務経験ができる
- 多くの会社で実際に働いて実情を見ることができる
多くの会社で働いたり、いろいろな面談を受けるのは貴重な経験です。
全てがデメリットだとは思わず、自分の強みでもあると前向きに捉えましょう。
諦めて退職する前に!ちょっとした意識改革で仕事は続けられるかも
短い期間で退職・転職を繰り返してしまう人の特徴、そして短期離職のデメリットについてご紹介しました。
場数が踏めるというメリットはありますが、基本的にはデメリット面が目立ちます。
できるだけ長期で働けるよう、努力をするのは必要なことです。
今の職場でもう少し頑張ることはできないか、下記のポイントを理解・実施してみてください。
目標を立ててみる
小さなことで構わないので何か具体的な目標を掲げてみましょう。
例えば、最初は「毎日始業時間10分前にはパソコンを立ち上げてメールチェックをする」といったものでもOKです。
簡単なものでもコツコツと積み重ねていくことで自分の自信に繋がります。
ただ、どうやっても達成不能な目標や、自分の仕事の範疇からずれた目標を立てるのは逆効果です。
あくまで、まずは自分が達成できそうな目標からスタートしましょう。
経済的自立をする
実家の両親など、誰かが経済的サポートをしてくれる環境にあるとどうしても甘えてしまいがちです。
一人暮らしを始めたり、実家暮らしでも毎月いくら両親に渡すといった金額を決めたりして経済的な自立を目指しましょう。
お金の面で他人に頼れなくなると、働かざるを得ません。
よって今までのように簡単には仕事を辞めることはできなくなり、短期離職に歯止めをかけられます。
周りとコミュニケーションをとる
コミュニケーションが苦手でも、仕事を進める上で周りとの連携は必ず必要となります。
「報・連・相」は実際仕事上で大切なことですので、最低限できるようにコミュニケーションをとって行きましょう。
- 仕事の報告を上司にできる
- 困ったことがあったら相談できる上司や同僚がいる
- 仕事の手伝いを頼める人がいる
これだけでも仕事の環境はずいぶんと変わるはずです。
無理やり部署全員と仲良くなったり、仕事終わりに食事に行ける仲になる必要はないのです。
マンネリを感じても一度我慢する
仕事に慣れてくると、どうしてもマンネリを感じてしまいます。
しかし、ここで辞めてしまうと仕事にも会社にも愛着がわかずに終わってしまうことの繰り返しです。
業務に退屈さを覚えても、一度ぐっと我慢して続けてみましょう。
そして、何か変化をつけられないか自分で考えて行動に移してみるのです。
ちょっとした変化で仕事効率が上がったり、毎日の楽しみが一つ増えることもあります。
自分で工夫し、成功したことは愛着が湧くものです。
そういった成功体験を積み重ねているうちに、会社自体にも自然と愛着が形成されて行きます。
生活習慣の見直し
生活習慣の乱れは仕事にももちろん影響を及ぼします。
毎日夜更かししていれば朝が苦手になるのは当然です。
まずは規則正しい生活を心がけて毎日のリズムを整えてみましょう。
最初は辛くても、続けていくうちに体が慣れてきます。
毎日同じ時間に起きる生活をしていれば、遅刻も起こりません。
自分に厳しくするのは大変なことですが、生活が乱れているのは健康にも悪く、良い点はありません。
意を決して実行に移してみましょう。
次こそは失敗したくない…長く働ける会社の探し方
前項では今在籍している会社でもう少し頑張るためのポイントを紹介しましたが、心機一転次の職場で一からやり直したい!という方は、会社の選び方を考えてみましょう。
なぜ続かないのか原因を洗い出す
ただ闇雲に転職活動を始めて、受かったところになんとなく行くようでは何も変わりません。
まず、自分はなぜ仕事が長続きしないのか冷静に原因を書き出してみましょう。
思いつくことを紙に書き出して読み返すと、自分自身の内面が起こしている原因や、選んだ会社に起因する原因などが見えてきます。
企業とのミスマッチも長続きしない原因ですので、今までの会社と何が合わなかったのかを考え、転職先はその「続かない理由」がない会社を探しましょう。
この自己分析はとても大切なステップです。
ここを適当に終わらせてしまうと、結局また同じ短期退職の原因を作りかねません。
多少時間をかけても、焦らずじっくりと行いましょう。
会社に求める条件を決める
自己分析の結果、自分が求めている会社の像が少しずつはっきりとしてくるはずです。
自分の内面は自分自身の努力で変えていくとして、会社側に求める条件は転職先探しに置いて重要なポイント。
希望していることに、今まですぐに辞めてしまった会社の退職理由も加えてしっかり条件を決めましょう。
ここで妥協してしまうと反省を何も活かすことができないので、選択肢を狭めてしまったとしてもきっちりと条件は守って探すのが大切です。
面談時に気になることは遠慮なく聞いておく
妥協せず、条件を守って選んだ会社で面談まで進めた場合は必ずそのチャンスを生かしましょう。
会社のホームページや採用情報のみでは、正直その会社の実情全てはわかりません。
面談は会社側から色々と質問を受ける場ではありますが、必ずこちら側からの質問も受け付けてくれるはずなので、気になることは遠慮なく聞きましょう。
内定が欲しいあまりに、「ちょっと気になるところがあるけどいいや」と何も聞かずに終わらせてしまうと、いざ働き出して「やはり合わなかった」という事態も起こりかねません。
聞き忘れることがないよう、リストアップしてメモを持っておくのも大切ですね。
転職歴が多い人が賢く転職活動を行うために
転職歴や退職理由はできるだけ正直に話す
短期での退職を繰り返している人は、自動的に職務経歴が多くなるため転職活動の際必ず過去の職歴や退職理由について聞かれることになるでしょう。
先にご説明したように、短期離職を何度もしていると転職活動に不利に働く可能性が高く、企業からの質問にはうまく答えなければなりません。
しかし、ここで取り繕ったような回答をしてしまうと後から嘘がバレて自分の首を締めることになります。
勇気は要りますが、なぜ今まで仕事が長続きしなかったのかは自己分析の結果を正直に告げましょう。
その際、過去の会社の悪口のような内容ばかり並べるのはNGです。
今までの自分を反省し、これからその反省点を生かして長く働きたいという前向きな気持ちを伝えるのが大事です。
転職エージェントの利用
転職活動の全てを1人で行うのは大変という人もいるでしょう。
会社探しから職務経歴書等の書類作成、そして面談の取り付けなどやることは盛り沢山。
正直心が折れてしまいそうになる瞬間は何度もあるはずです。
そこで活用したいのが「転職エージェント」です。
転職エージェントは人材を求める企業と仕事を探している人の間に入って転職を支援するサービスです。
条件に合う求人を紹介してくれたり、書類の書き方指導や面談のスケジュール調整などを行ってくれるので、働きながらの転職活動でもスムーズに進めることができます。
何社もの選考を同時進行するのは大変ですので、そういったサービスを利用してスマートに転職活動を進めるのもおすすめです。
スムーズに辞められない時は退職代行も
転職することを決めて動き出しても、今いる会社がうまく辞められないケースもあります。
せっかく選考が進んでいるのにいつまでも引き留めをして辞められないといった問題がある場合は、退職代行でサクッと辞めて転職活動に専念してしまうのも良い手です。
退職代行であれば、退職の申し出からその後の連絡事項まで会社との間に入って全て伝達してくれます。
実行したら出社することも会社と連絡をとることもないので、ストレスフリーで選考に臨めます。
興味がある、利用を検討している方はこちらの記事で退職代行の利用方法についてまとめていますので是非一度読んでみてください。
退職代行サービスの仕組み・流れ・使い方【申し込みから退職完了・利用後の手順を解説】
まとめ:仕事が続かないのには必ず原因がある!自己分析をして次こそぴったりの職場を見つけよう
仕事を長続きさせることができない人の特徴、そして対処方法と自分にあった会社の見つけ方について解説してきました。
仕事が続けられないのは、自分の性質にしろ会社とのミスマッチにしろ、何かしらの原因が必ずあります。
原因を取り除けばきっと次は長く働ける会社を見つけられるはずです。
まずは自分の普段の生活や行動を冷静に省みて、なぜ仕事が続かないのか理由を探ってみてください。
もしちょっとした意識改革によって今の職場でまだ働くことができそうなら、是非紹介した方法を試してみてくださいね。
思い切って転職活動に進むのであれば、妥協のない会社選びが大切です。
まずは一度自己分析からはじめてみてください。
あなたが自分にぴったりの、長く働ける会社に出会えることを願います。